【宮城工・インテリア(後期合格)C君】
内申点:3.67

中学2年の後半から入塾のC君。苦手だった数学・英語をなんとか克服し、後期2.42倍の県工インテリア科に見事合格!!



入塾時の偏差値47から3年生最後の模試で54まで上昇!!
C君の課題は英語と数学でした。


彼の場合、数学は「わかっているのに点数につながらない」という状況。
彼もまたB君と同じく、全てにおいて「雑」だったのです・・・
まず、途中計算をどこに書いたかわからない。また、解き方が分かると、全て頭の中でやろうとして計算ミスを連発してしまう・・・。彼には何度も
「もったいない。せっかく理解しているのに・・・。」
「この状態で数をこなしても意味がないから、丁寧に整理することを徹底するんだ!」
と言ってきました。

でもですね、C君はどんどん新しい問題を解きたがるんですよ。
そしてまた同じようなミスを繰り返す・・・

「どうやってやったの?」

と解き方を聞いてみると、当たってるんです。解き方は。
(なんで間違ったんだろう?)
彼の計算過程はどこにも書いてなかったり、自分でもどこにやったか分からなかったりで、悪戦苦闘。

「Cのやったとおり今この紙に計算してみて。」
といって解かせてみると、やはりありましたよ。ミスが。
符号のつけ忘れ、分数の計算でのミスなど。
すべて頭の中でやっていたので、こういう細かいミスを連発してしまっていたのです。

「これやって見てどう思う?めっちゃ損してるよね?やり方当たってんのにさ。」

「でも、書いてる時間とかもったいなくてどんどん頭の中で進めちゃうんですよ。正確に解く方法って無いんですか?」

「だ・か・ら~!、『書け』って言ってるでしょ。あのな、数学って速さも大事なんだけど、それよりも正確さがもっと大事なの。正確でなかったらいくら速くても意味が無いでしょ。」
(これを書いていてauの三太郎CMを思い出しました笑)

こんなやり取りが入試直前まで続きました。最後の2回の数学の偏差値は55と安定してくれたので、ホッとしましたよ。

次に英語。



英語は偏差値42からのスタートですから、文法やら単語やら教えることはたくさんありました。
まずはやっぱり文法の整理。塾に入るまで英語は「なんとなく」やっていたというC君。
学校のテストでも教科書の訳をおぼえて「なんとなく」
さらに単語も「なんとなく」

「『なんとなく』はやめようよ。一つずつ理解してから先に進もう。」
といってhal学習塾特製の「be動詞と一般動詞の使い分けプリント」を繰り返し演習させました。

とにかく、英語ができなくて入ってくる子には最初に文法事項を徹底させます。
3年生の9月以降は英語の偏差値が50を切ることはありませんでしね。(スレスレですが)

さらに彼には弱点が!

それは、「打たれ弱い」ことです。
模試の結果を返すたびに落ち込み、無言になり・・・

「模試のやり直しをちゃんとやろうよ。」
といってもその日はうわの空・・・
成績は少しずつ上昇しているのに、自分の悪い部分にばかり目が行ってしまって、
「ダメだダメだダメだ!」と碇シンジくん状態。

そんなC君が自信が持てたのは社会でした。


「社会や理科はやり方を間違えなければ、短期間でも絶対伸びる!ただし、『やり方を間違えなければ』だ!」

「Cの場合、問題をこなすよりも、ノートをまとめて語句の整理だったり、歴史の流れを頭に入れたほうがいい。問題をこなして答え合わせをしたところで、『つながり』が見えてこない。社会の勉強は『つながり』が大事だよ。」

とアドバイスをすると、
「ハイ、やってみます!そうなんですよ、単語は書けてもちゃんと説明できないんですよ。」

「よし、やってみろ。それでまとめが終わったら必ず自力で解けるか塾のプリント※で確認すること。」

※塾のプリント
自習用として、細かく単元を分けた理社のプリントを常備しています。
理科、社会各25枚程度。


それを繰り返すことで、社会はメキメキ上昇!後半2回の模試で45→55→61と大幅アップ!

打たれ弱いが最後まで頑張った結果、2.42倍の高倍率をはねのけ、見事県工インテリア科合格!!


倍率が発表になったときのC君・・・

私は内心
(あぁ、この倍率だと間違いなくCは落ち込んで一言も話さないな・・・。)
と思っていましたが、C君は違いました!
本当に明るい笑顔で、
「俺、やります!もう絶対合格してやる!」
と腹が据わった様子。

いつの間にかメンタルも成長していたのね(涙)
(お前のメンタル偏差値は今や70だ!)